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以前からお付き合いのあるお客様。コンロの取替程度なら、わざわざ来てもらわなくても…と、ご近所のガス会社に問合わせをしたそうです。がっ!出来る方法がメーカー指定の一つしかなく、何で?納得できない…と悩みに悩んで
「細かい仕事で申し訳ないのだけど、相談に乗って〜!」と、ご依頼を頂きました。

NE-BB900を撤去した後古いパナソニック(旧松下電器産業)のNE-BB900という
90センチ幅でオーブンレンジが一体になったガスコンロが付いていました。

機械を取り外して、天板を加工して、掃除して、さて新しいキャビネットを設置しましょうかね?というタイミングで「そう言えばビフォー写真撮ったの?」
あ…忘れた(笑)という訳で、なんとも情けない…施工例で、お恥ずかしいのですが、この下の写真のすぽっと開口した部分に、上の写真のようなガスレジが入っておりました。

1991年にグッドデザイン賞を獲ったオーブンレンジ。
W90センチのビルトインで規格外のこの大きさ。
ロジェールやマジックシェフ等、スタンディング(ビルトインではない)お洒落〜な輸入ガスレンジに負けないものを作る!という意気込みは感じるのですが…
生産中止で、代替品もなく…部品の供給も中止。

壊れたらどうしたらよいのよ〜?と疑問に思いますよね?
メーカーからの資料では↓

NE-BB900|交換|メーカー資料両サイドに幅15センチのサイドキャビネット
コンロの下には幅60センチのフロアキャビネット
(又はビルトインオーブン)を設置して
大きな天板の開口を現行のコンロに合うよう補強付きステンレス板を用意していますので天板にボンドで貼りつけて…

んんっ?目が点に…なりました。
こちらのオーブンレンジを入れているキッチンはハイエンドモデルじゃないのですか?

それを寄せ集めて貼って仕上げるなんて…
お客様がびっくりして当社にご連絡なさったのも当然な気が…


AEG|HK764400PB|施工例とは言え、さてさてどうしましょう。

こちらのキッチン、ガス台に立った時に身体の後ろから風が当たるよう、エアコンが付いているのですが…
「お料理中にエアコンを掛けると炎が揺れてしまうから結局エアコンを掛けずに暑くて」と、IHへの変更もご希望でした。

天板は綺麗にカットして新しい天板と平らにジョイントしましょう。
魚焼きグリルは要らないならドロップインタイプにしましょうか。その分収納が増えますし。
デザイン的には、オーブンレンジが付いていた正面の壁が90センチ幅でステンレス。
その上に同じ幅で黒いレンジフードが付いていましたので、この列はブラックで統一感を出しましょうか。
ナドナド…「そんなこともできるの?え?なるほどそれなら素敵になりそう!」

お客様とショールームに同行し、お選び頂いたのはAEGのHK764400PB。
こちらのIHコンロ。4口なのですが、前後2つのゾーンを同時に使えてそれぞれの火力を調整できます。例えば大きなプレートを載せて手前にお肉。奥に野菜等、ちょこっとしたバーベキューもできちゃうのです。

AEG|HK764400PB|施工例こちらの写真は、施工後4年経ちましたが、こんなに綺麗にお使い頂いて!
特に難しいことはしてなくて、サッと拭くだけよ。
本当に、こんなに楽ならもっと早くに相談すればよかったわ〜と、
嬉しいお言葉を頂きました。

IHコンロの縁に見える天板は、ブラックにキラキラのラメが入っています。
実物は本当に綺麗なのですが、写真で見ると埃のように見えちゃいますね(残念)

新旧人工大理石のジョイント施工例左が元の天板。アイボリーの石目調の人工大理石。
右が新しく作ったブラックにラメ入りの人工大理石。
(やっぱりキラキラではなく埃に見えてしまいますね。写真は難しいです)

現場で既存の天板をカットする。って実は案外難しいのですが…今回も職人技に助けられ…
プランが活きる施工になりました。

AEGに限らず4口の海外製のIHコンロは200V30Aが主流ですので、一般家庭で使われている電線よりも太い(2.6o)ケーブルで配線する必要があります。
後から電気配線って簡単に思う方もいらっしゃると思いますが、ただスペースがあるかどうかだけではなく、ブレーカーの許容量や配線ルート等、しっかりと計画することが設置できるかどうかの大前提となります。

写真で見ると、ただ真っ黒に見えるキャビネットですが…
レザータッチは深み&品があって、指紋レス(汚れにくい)です。

年数の経っているキッチンを部分的に改造したので、いかにも新品!にならないようツマミはブロンズの少しビンテージな雰囲気に。